最近の歴史学入門・歴史学方法論関連本の読書案内 ver5.0

 昨年いろいろ最近の歴史学方法論の書籍を読んだことで、関連書籍を整理してみました。ここでご紹介する書籍は、あくまで最近の記事(1)ー(10)(リンクは記事末尾)でご紹介した書籍、及び私が過去に読了した書籍の話です。

現在の方法論本は、大きくわけると、

①大学生or進学予定者向けの書籍(教育関連)

②現状の論点を論じた書籍
 2-1 教育関係
 2-2 歴史学の諸分野を論じた書籍
 2-3 歴史学とは何か、を多様な側面から議論解説する書籍

③歴史家が自らの行いを省察した書籍

の5種類に分かれているように思われます。実際には、著者の関心やキャリア(例えば教科書や中高教育の教科書作成に関わっているとか、著者が特定の方法論に深く関わっているとか)によって、これらの区分にまたがった書籍が多いため、書籍をきれい分野ごとにわけられるわけではありませんが、内容的には、おおむね上記5種類に分かれるように見えます。以下は、上記区分を念頭に置いた方法論書籍案内です。

1)教育関連の方法論書籍

1-1)大学の史学科進学希望者向け書籍

現代日本の大学の史学科でどのようなことをするのか、に興味のある方には、以下の書籍が向いています。史学科進学を検討している受験生や、史学科に入学した大学生、具体的な大学の史学教育形式に興味のある方全般に向いています(教育内容や学習内容というより教育形式・学習形式の話です)。

わかる・身につく歴史学の学び方-大学生の学びをつくる-』(大学の歴史教育を考える会/2016年)

類似の書籍として、『歴史の見方・考え方-大学で学ぶ「考える歴史」』(神戸大学文学部史学講座/2018年)がありますが、前者の方がより体系的な感じの編纂で、個人的には前者の方がお奨めです(後者が悪いという意味ではありません)。

1-2)高校大学の歴史教育の論点

現在の高校・大学の世界史教育の諸問題と、その改革案の提言については、以下の書籍が有用です。このあたりについて興味のある社会人、高校教員や大学教員、社会人、研究者等幅広い読者向けです(受験生向けとはいえない。しかし大阪大学文系進学希望の生徒は読んでもいいかも知れない。圧倒されるかも知れないが)。



2)最近の歴史学方法論の論点を論じたもの

いろいろ読んだ結果、もっとも最短でこのあたりの内容を知るには、以下の書籍が有用だとの結論となっています。少し前の書籍なので、consolidatedな内容です。

新書入門書では、やはり カー『歴史とは何か』(1961年) が今もって最初に読む書籍としてはお奨めです。カーの次に進む書籍としては、昨年でた『東大連続講義 歴史学の思考法 東京大学教養学部歴史学部会』(2020年/感想)が、現段階では決定版的な内容となっていて大変有用です。最新の内容かつかなり網羅的です。この本のうち、「思考方法」について更に知りたい方には、『歴史を問う〈4〉歴史はいかに書かれるか』(2004年)所収の二宮宏之「歴史の作法」と福井憲彦「テクストとプラティークの間ーあるいは史料・現実・想像力」がお奨めです(二宮氏と福井氏の論説は、合わせて85頁程度)。
※2026年4月追記:カー『歴史とは何か』は新訳版が出ました(近藤和彦訳2022年5月、岩波書店)※。


史学史概論としては、『「世界史」の世界史』の17章と総論(2016年)(感想)(『「世界史」の世界史」の総論と17章は合わせて60頁くらい)、リン・ハント『なぜ歴史を学ぶのか』(2020/Jan追記)(感想)、岩波講座世界歴史第1巻『世界史とは何か』(感想)がお奨めです。

※2026年4月追記:史学史本としては異色の、グローバル史学史本『 「歴史」の世界史 (ミネルヴァ世界史〈翻訳〉ライブラリー) 』(2024年7/月、ダニエル・ウルフ 著、ミネルヴァ書房)が出版されました。従来の史学史本では、ほぼ西洋史学史で、一部中国ヤイスラムや日本に触れているものもありましたが、それは司馬遷・班固、イブン・ハルドゥーンなどほぼ定番のものに限られていましたが、本書は、欧米の研究者であることからの偏りはあるものの、ほぼ各文明圏の史学史を平等の紙幅を用いて詳述しようとした野心的かつ、ほぼほぼ達成できている、と認めることができる最初期の書籍として画期的なものです※

以上の各書は、史学科の大学一年生に向いているのではないかと思います。

もし、更にこのあたりの議論の最新の状況について知りたい人には、以下の三冊に進むといいのではないかと思います(ただし、以下の三冊は、テーマが絞り込まれているため、現在の歴史学で一般化している方法論の分野については3)の書籍に進むのが良いと思います。多分普通の学生に必要なのは、1)と2)の上記6冊と、3)の書籍だと思います)。

岡本充弘『過去と歴史』(感想)、羽田正『グローバル化と世界史』(感想)(ともに2018年)、桃木至朗『わかる歴史-面白い歴史-役に立つ歴史』(2009年)

これら三冊は、大学生が歴史学に関して知る一般教養として用いてもよいのではないかと思います。

昨年歴史学方法論関連書籍をいろいろ読んだ結果の感想ですが、ヘイドン・ホワイトの業績の意義を、もっとも端的に紹介しているのが、岡本氏『過去と歴史』のp125-145だと思いました。ヘイドン・ホワイトはいろいろ論争がありすぎて、焦点がまちまちの批判が多く、重い書籍を多数読むことになりかねないため、全容を理解するのはなかなか難しいのですが、本書は現時点では短く知るには最良だと思います。

※近年の日本の歴史学出版関係者(著者である歴史学者や各社の編集者)が取り組みや問題意識を語った歴史学研究会の部会の報告書『歴史学研究 2025年2月号 No.1058 シリーズ 歴史を書くということ[第5回]:概説書を書くということ』は、近年の業界の論点が垣間見え有用です。


更にこのあたりの議論を深く知りたい人には以下の書籍がお奨めです。

遅塚忠躬『史学概論』(2010年)(感想)、リチャード・エヴァンス『歴史学の擁護』(感想)(1997年)、キース・ジェンキンズ『歴史を考えなおす』(1991年)(感想)、『歴史学の縁取り方』(感想)(2020年)、『思想 2018年3月号』、岡本充弘編『歴史を射つ』(2013年)

近年のアナール派については、

英米については『グローバル時代の歴史学』リン・ハント著、『現代歴史学への展望――言語論的転回を超えて』長谷川貴彦著、これが歴史だ-21世紀の歴史学宣言』刀水歴史全書-ジョー-グルディ著 などが有用かと思います。

これらは、特に方法論に興味を持っている学部生か、大学院進学予定の学部生向けといえそうです(というようなことを遅塚忠躬氏も『史学概論』の冒頭で書いている)。昨年は、この議論に関する書評を昨年いくつか書いてきたため、このブログの2018年5月26日から12月11日の記事(記事末尾にリンク)も読書案内として参考になるかと思います。

2010年の遅塚忠躬『史学概論』は、言語論的転回は受容したものの、物語り論は拒否した内容となっていますが、2020年『歴史学の縁取り方』は物語り論を受容したといえるものとなっています。東大経済学部系のこの二書の登場により、日本の歴史学会ではおおむねポストモダン史学は消化されたといえそうです。


3)現在の歴史学の諸分野の紹介本

各論的な書籍はたくさんあるため、ここでは総論的なものを紹介します。少し古いのですが既に定番です。現在の歴史学は概ねこれらで紹介されている分野となっています。

『岩波講座世界史 現代歴史学のアプローチ』(1998年)(感想
福井憲彦『歴史学入門 (岩波テキストブックスα)』(2006年初版、2019年3月増補版が出ました)

※2023/Oct/02 内容的には福井憲彦『歴史学入門』の構成を踏襲した、最新の方法論を含めた良質の歴史学入門書が2022年に2冊出版されました。以下の二冊です。
池上俊一『歴史学の作法東京大学出版会 (2022年12月)
桃木至朗『市民のための歴史学』(2022年4月)
アナール派に限定されていた福井本と異なり、池上本は言語論的転回と物語り論を含めていますので、全体としてはこちらの方がお奨めとなりました。西洋史学実証主義主流派(堀米/増田)路線を継承する西洋史学の王道の最新歴史学入門という感じです。堀米庸三や弓削達ではまだあった新カント派三木清の歴史認識論は、1990年代以降アナール派の一辺倒の前に福井本ではもはや見られなくなってしまったものが、池上本で言語論的転回/物語り論として、歴史認識論が再興した、という印象です。基本的に桃木本も同じ構成をとっていますが、こちらは近世以降の東アジア史研究と歴史像の紹介をも目的としているため、特にこの地域・時代に興味がなく、一般的な歴史学入門を読みたいとお考えの方は、池上本の方が相応しいのではないかと思います※。

日本史の書籍ですが、史料論や関連学を端的に紹介している、『岩波講座-日本歴史-第21巻-テーマ巻2 史料論』(2015年)も有用です。岩波講座日本史の史料論は、1976年『岩波講座日本歴史25 別巻2日本史研究の方法』、1996年『岩波講座 日本通史 別巻3 史料論』と比較して読むと、史料論の進化がわかりやすくつかめて世界史にも流用可能で有用です。

これら岩波講座の史料論は、受験を検討している高校生には少し難しいかも知れませんが、史学科の一年生にも有用です。近年の最新のものとしては、『「世界史」の世界史』の総論が有用です。

他に多くの分野があるため、環境史学だけ深く立ち入った書籍を紹介するのはバランスが悪いように思うのですが、有用書籍だと思うので紹介します。

・朝倉書店の『環境と文明』シリーズ(1995-6年)は、日本ではこの分野の草分けとして有名(書店のHPでは2008年となっているが、これは再販版)。
・『環境と歴史学-歴史研究の新地平』アジア遊学-136-水島司編(2010年)
・『環境に挑む歴史学』水島司編(2016年)

※2020年4月に出た『論点・西洋史学』は、西洋史専攻の新入生向け書籍として必携です(紹介
※ITの歴史学への活用は、2020年に出版された『欧米圏デジタル・ヒューマニティーズの基礎知識』が、紹介本としてかつ、2010年頃から2020年のデジタル・ヒューマニティーズ学の歴史資料ともなっていて大変有用です。


4)歴史学入門の定番(ver4で追加)

お奨めはカー『歴史とは何か』です。新書ではこれ一択です。選書クラスでは福井憲彦『歴史学入門』と『東大連続講義 歴史学の思考法 東京大学教養学部歴史学部会』(2020年/感想)です。

史料批判の手続きの詳細は、セニョボス/ラングロア『歴史学研究入門』がお薦めです。19世紀末の書籍ですが基本的な内容が詳述されていて、今もって有用です。

20世紀後半以降の史学概論本にも、今もって有用なものもあります。これについては以下の記事で紹介しています。

※本記事作成(2019年3月)以降出版された手に取りやすい歴史学入門

5)隣接諸科学

歴史学の方法論書籍や歴史学者の自省本を見ると、歴史学はいつも「歴史学の危機」を訴えているように思えます。しかし実態は、隣接諸科学から挑戦され、「従来の歴史学」が危機を迎えているだけであって、歴史学は、危機に陥るたびに、隣接諸科学の方法論を吸収し、その領域を拡大してきました。20世紀前半に経済学や社会学を吸収し、20世紀後半には文化人類学や環境学を吸収してきました(意外に吸収に遅れをとっているのが考古学、建築史や美術史だとの感触があります)。そういうわけなので、いまや隣接諸科学の概要を知ることも歴史学方法論を知る上では重要です。そこで以下に少し近年の書籍を紹介したいと思います。

4-1)文化人類学

『21世紀の文化人類学 (ワードマップ)』(感想) (2018年)文化人類学の最前線の概説書です。
『はじめて学ぶ文化人類学:人物・古典・名著からの誘い』(2018年)(感想) 文化人類学史学史本として有用
歴史は実験できるのか――自然実験が解き明かす人類史』ジャレド・ダイアモンド編 (邦訳2018年)

『歴史は実験できるのか』は社会科学のデータ定義と加工の両面での恣意性という危うい問題があるのですが(このあたりは、『社会学はどこから来てどこに行くのか』でも言及されている)、参考になる書籍です。

4-2)社会学

現時点で読んだのは、『社会学はどこから来てどこに行くのか』だけですが、卒業後30年間の社会学の全体的な動きは把握できました。この本に導かれて知った、社会学最前線本として有用そうな3冊を並べてみました。

最前線で活躍する4名の中堅社会学者の討論:『社会学はどこから来てどこに行くのか』(2018年)(感想
質的調査:『質的社会調査の方法――他者の合理性の理解社会学』 岸政彦等著(2016年)
量的調査:『計量社会学入門―社会をデータでよむ』 筒井淳也等著(2015年)
理論社会学:『社会学の力-最重要概念・命題集』友枝敏雄編(2017年)

※2019年前半に読んだものはこちら
※2022/1追加 2021年11月に出版された筒井淳也『社会学』は、社会学と科学のアプローチの共通点や相違を論じていて歴史学方法論にも関係する部分も多いため、大変有用です。

4-4)言語学

最近の言語学状況を俯瞰する書籍は、まだ渉猟中です。取り合えず読んだ書籍を挙げてみます。

ことばと思考』岩波新書、2010年 今井むつみ
 最近の認知言語学と認知心理学の紹介本として有用。巻末参考文献一覧から近年の重要書籍を辿ることができます。
言語学の教室-哲学者と学ぶ認知言語学』中公新書、野矢茂樹、西村 義樹著
 対談本です。上記、『社会学はどこから来てどこに行くのか』と違い、こちらは私にはいまひとつピンときませんでしたが、アマゾンのレビューは良好です。巻末の文献一覧は有用だと思います。

4-5)科学哲学

20世紀以降、歴史学は、その成果と言説の客観性を科学に求めてきました。しかしその多くは、実は、感情や思想にもとずいているだけなのにもかかわらず、理論武装として知識や科学を用いているだけで、少なからず実証的でも論理的でもない部分が含まれていたことも事実です(知識や科学を思想の正当化に用いることをイデオロギーという)。この問題は、20世紀中盤では科学哲学の一環として論じられ、20世紀後半から物語り論として議論されてきた分野です。

岡本充弘、『過去と歴史』(感想) (2018年)
野家啓一、『物語の哲学』岩波現代文庫、2009年(感想)、クワイン、アーサー・ダントーらの議論の解説本としても有用です。
野家啓一、『歴史を哲学する』岩波現代文庫、2015年(感想
吉田敬、 「社会科学の哲学入門」勁草書房、2021年(感想)、経済学/社会学/文化人類学/心理学/生物学/物理学/自然科学を横断的に論じた、社会科学のみならず歴史学とも大きくかかわる諸論点が論じられています。

マルクス主義の退潮や西洋中心主義批判とともに、大きな物語は歴史学の場では語られることが少なくなりましたが、ここ数年、大きな物語が復権してきている、といわれています。物語を、個人的な主観の物語だと思っているうちはいいのですが、かつての大きな物語が、客観性・科学性を標榜し、政治性権威性権力性を強め、真理や正義を主張していた時代を知る私には、安易な大きな物語の復活は、その心の底に感情があっての理論武装と同様、危うく、危なっかしく感じられています。

大きな物語と真理性の何が問題かと端的にいえば、自分の好む大きな物語を「正しい歴史」「真実の歴史」「公平な歴史」「この本は大学で教養として教えるべきだ」などと口にする人々がでてきてしまうことです。もちろん、「(私にとっての)正しい歴史」「(私にとっての)真実の歴史」であれば問題ありませんが、一部の人々は、この括弧に無自覚であることがあります。この類型に該当する人々にとっての「正しい歴史」「真実の歴史」とは、史料から実証されうるもの(それは実は予想されるほど多くはなく、空白だらけのものなのですが)ではなく、先に自分自身の中に結論がある「物語り(narrative)」の方だからです。私は大きな物語を否定するわけではありません。大きな物語はあっていいし、いろいろな物語りがあっていいと思っています。読み物として面白いですし、新たな着想を得ることができ有用なものもあります。ただし、ある物語りに過ぎないものが、真理性・科学性・権威性を主張し、唯一の歴史像だと正当性を主張し、他者に押し付けるような事態は、あってはならないものだと思っています。実証レベルに関する議論以前のフィクションである小説や神話レベルの「物語」を「真の歴史」だとするような主張は、そもそもこの議論以前の段階です。そうではなく、虚偽を排した事実の認知・解釈・編集過程での「物語り」に入り込む真理性・科学性の主張・政治性が問題なのです。こうした心性は、人間の中にかなり普遍的に存在するものであるため、大きな物語に安易に取り組むことは、実は厄介で危険なのです(例えば、戦前の皇国史観や京都学派四天王と、戦後のマルクス史学を受容したその心性は、恐らく同根です)。

呉座勇一氏は、『陰謀の日本中世史』終章で、真理に吸引される心性の根底には優越願望があるのだろう、と指摘していますが、私は、人間には、もっと生物学的なレベルにまで震源のあるかも知れない、主観を客観と一致させたい、という全体化願望があるのではないかと思っています。主観と客観を分けられない、ということは、学問としては致命的です。歴史学に限らず、人間社会を扱う社会科学においては、この主観と客観の問題は非常に重要です(近年では主観と客観に感情も加え、人間の認知全体の問題として議論されている模様)。大きな物語に関する歴史学方法論の議論は、もはや史学科の学生や研究者に関する領域だけではなく、実証を越える歴史像を求める読者という問題も含めた議論をすべき段階に来ているように思えます。

更に、こうした部分は回避できたとしても、その先には、集団的認知的不協和、という、「間主観的客観性」(皆がそうだといっているから客観的だといえるのに過ぎないもの、時空間的に「社会」が異なると違う「客観像」となることもありうる)にも関わらず、客観的=科学的実在論的絶対性 だと思い込む、という壁が人間社会にはあります(これについては、「主観と客観と実在 ~多様な客観の時代における主観と客観のリテラシー」の記事もご参照ください)。

このあたりの大きな物語に関する議論を知るためには、科学と歴史学の接点の議論に立ち入ることになり、科学哲学書も歴史学方法論書籍にまたがってくることになるわけです。上記三書は、こうした論点に関する議論を知るには有用です。

4ー6)文学、小説、エンタメと歴史学の関係(ver4.5/2026年5月追加)

近年のエンタメと歴史学界との協業事例については、

歴史学研究 2024年9月 No.1052 「シリーズ 歴史を書くということ【第4回】 エンターテイメントと歴史」』(歴史学研究会編)

歴史小説と歴史及び歴史学については、近年良書が登場しました。
歴史小説のウソ (ちくまプリマー新書 510)』(2025年、佐藤賢一著、筑摩書房)
本書は、小田中直樹『歴史学ってなんだ?』(PHP新書、2004年)や『歴史学のトリセツ』(2022年)で踏み込み切れていなかった歴史小説と歴史と歴史学三者の関係について、大物歴史小説家が突っ込んで記載していて大変有用で貴重です。


関連記事

歴史学方 法論関連書籍(1,2、5、8) 言語論的転回 日本での受容
※ver4.1 『東大連続講義 歴史学の思考法 東京大学教養学部歴史学部会』を追加
※ver 4.2 『岩波講座世界歴史第1巻 世界史とは何か』を追加(レビューが表示末尾に回されることを回避するためにリンクは廃止)
※ver4.3 吉田敬『社会科学の哲学入門』筒井淳也『社会学』『欧米圏デジタル・ヒューマニティーズの基礎知識』を追加
※ver4.4 2023/Oct/02
池上俊一『歴史学の作法東京大学出版会 (2022年12月),桃木至朗『市民のための歴史学』(2022年4月)の紹介を追加
※ver5.0『「歴史」の世界史 (ミネルヴァ世界史〈翻訳〉ライブラリー) 』(2023年7月)、カー『歴史とは何か』新訳版(2022年5月)、『戦国時代劇メディアの見方・つくり方・戦国イメージと時代考証』(2021年)、『歴史学研究 2024年9月号 特集「エンターテイメントと歴史」』(2024年)、『歴史学研究 2025年2月号 No.1058 シリーズ 歴史を書くということ[第5回]:概説書を書くということ』(2025年2月号)、『歴史小説のウソ』(2025年12月)、『歴史学のトリセツ』(2022年9月)、4-6)を追加

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