古代ペルシア関連が登場するパキスタンの小説『ペルシア王女の棺』と『すべての石に宿る神』

パキスタンを題材とし、更に古代ペルシアの遺物等が題材として登場するというだけでレア x レア なのに、どっちもこの二カ月の間に出版されたという、レア三乗ともいうべき小説sです。 (1)マハ・カーン・フィリップス著『ペルシア王女の棺』(2026/3/19、集英社文庫) 珍しいパキスタンを舞台とするパキスタン出身作家のエンタメ作品。検索していて偶然見つけたもの。いかにもイラン関連の歴史モノという…

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最近読んだイラン関連本『古代オリエントの遺跡と文明』『言葉の国イランと私』『論理的思考とはなにか』

(1)安倍雅史著『古代オリエントの遺跡と文明 悠久なるイランと考古学者たち』、2026年、吉川弘文館 ①どうでもいい能書き(本書の位置づけ) 176頁しかない薄い本です。この本は、2023年9月18日に出版告知がなされ、2024年初頭くらい刊行予定だった筈のものが、その後2カ月ごとに2カ月単位で遅延が続き、現時点では2026年4/14日の出版予定となっていますが恐らくまた2カ月のちに延期…

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所感:原典日本語訳:アル・タバリーの『歴史』第四巻「ペルシャの諸王」座喜純・岡島稔訳(アマゾンジャパン合同会社ペーパーバック版) (英語版第五巻「The sāsānids, the Byzantines, the Lakhmids, and Yemen」に相当) ver1.01

(1)概要 日経新聞社を退職された岡島稔氏がブログ「アラジン3世のバイトルヒクマ(知恵の館)」でアラビア語版からのタバリーの翻訳を行っていることを知ったのははっきりいつとは記憶がないのですが、2014年頃のことではなかったかと思います。これがKIndle版電子書籍として「タバリーのシャーナーメ」という題名で出版された(上巻・下巻)のを知ったのは2018年頃だったと思います(Amazonの出版日…

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11世紀ペルシア語文献『統治の書』の紹介と、登場するサーサーン朝のエピソード一覧

面白い古代末期から中世前期頃のイラン圏の歴史逸話集として読めます。ぜひ文庫版も出して欲しい ☆☆☆☆☆  大セルジューク朝最盛期の宰相ニザーム・アルムルクの著した、仕える君主への指南書(君主鑑)です。後期ササン朝の英主ホスロー王以降の主にイラン圏の君主にまつわるエピソードが大量に含まれています。私は図書館で読んだだけで、しかもサーサーン朝の部分と解説だけしか読んでおらず、偏っているためこれまで…

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書籍紹介『ギリシア思想とアラビア文化―初期アッバース朝の翻訳運動』ディミトリ グタス著、※アマゾンに削除され、理由の問い合わせにも回答をもらえなかったため、こちらに転載することにしたレビューです)

〇レビュータイトル :貴重な分野を扱っています。〇本文 「ギリシア思想とアラビア文化」という題名だが、実際には、副題の「初期イスラム帝国朝の翻訳運動」に、「ギリシア書籍とササン朝思想の解説を加えたもの」という方が正確なのではないかと思う。ウマイヤ朝時代から、アッバース朝第 7代マームーンに至る150年間ほどの間の、書籍の翻訳活動について、動機、対象書籍、翻訳を担った人々などを詳細に分析している…

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アブラハ幻想譚

という幻想譚を妄想したことがあります。 イスラーム教創始者ムハンマド誕生の年に、アブラハというエティピアの将軍が象に乗って進撃しメッカを襲撃した、という伝承があります(象の年)。この頃は、イエメンは対岸の現エチオピアにあったアクスム王国の支配下にあり、アビシニア人のアクスム王国とイエメンは、東ローマ帝国とササン朝の勢力圏の南における最前線にありました。もともとこのあたりは、ローマとパルティア・…

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アケメネス朝歴史映画『The Ledgend of Tomiris(邦題(女王トミュリス)』 ver2

9月25―10月1日渋谷、10月2-6日渋谷で公開され、12月2日にDVD(こちら)発売予定の『女王トミュリス』(2019年カザフスタン製作)の英語版の紹介を作成しました。 こちらをご参照ください。http://zae06141.client.jp/tomyris.html 日本公開時と、発売予定のDVDは、上映時間が137分で、オリジナル版より30分近く短くなっています(※11月7日:ve…

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青木健『ペルシア帝国』(講談社)で確認した内容 ver3.3.2

青木健著『ペルシア帝国』、いくつか疑問に残ったところがあり、調べています。私の知識がないだけで、明確な誤りはあまり見つかりませんでした(※最初のversionにはこう書きましたが、その後の調査では、「あまり見つからない」とは書けなくなってきました(sep/24追記))。しかし、私の知識が疑念を持てるレベルに達していない(わからないから、疑念の持ちようもない)部分も多々あると思われるため、実際には…

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安息国その後 PART2

2005年秋ごろは、中国の漢書から宋書の西域伝に登場する古代イランの記載を調べていました。2005年10月に、『安息国その後』という記事を書きました。『北史』では、安国(ブハラ)が、漢代の安息であり、ゾロアスター教の近親婚の習俗を保っている、と書かれているのを読み、アルサケス朝(パルティア)滅亡後のアルサケス朝勢力が、ブハラで継承されたのでは?との印象を受けたため、そのあたりを記事にしたものです…

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最近のパルティア・クシャン・サーサーン朝関連雑知識

(1)クシャン朝のヴィーマ・カドィセス王のOOの発音 ウィキペディアには、「Οοημο Καδφισης(ホオエモ・カドフィセス)」と書いてあります。『後漢書』では閻膏珍と書かれている人です。 なぜ、ヴェーマが閻なのか、ずっと(20年間くらい)疑問でした。ヴィーマが、古代インドの”ヤマ”=閻魔に相当するのではないか、と理解したのは3年くらい前のことです。しかし今度は、ギリシア語のΟοημοが…

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