感想・紹介:『ビザンツ文人伝』『ビザンティン建築の謎』

 個人的に、東京神奈川あたりで、地中海の夏に近い気候に感じるのは、梅雨直前の、急速に暑くなりかつ乾燥している4~6月上旬くらいの晴の日です。この時期たいてい古代ローマ本が読みたくなり、だいたい毎年読んでます。蒸し暑い夏場では、行ったことはないのですが、歴史本に限らずインド本が読みたくなります。これらと同じく季節モノの歴史本では、冬場のビザンツ世界本があります。一方漢代本とイラン本はあまり季節感な…

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最近読んだビザンツ関連の歴史学のPDFや書籍など:2025年1~3月

最近は、PDFを読むことが増えています。今回はビザンツ編です。 ① 「ユスティニアヌスのペスト」をめぐる議論 〜「最大化主義者」対「修正主義者」?〜」小林功、2023年(公開PDF) 題名にある通り、「議論」を主題とした論説です。大きな史観あるある論争の構造やパターンの特徴が良く出ている論争の整理論説として大変おすすめです。1980年以降の研究動向の紹介ともなっています。なぜこの議論が重要な…

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感想・紹介:ビザンツ帝国バシレイオス二世を描いた歴史漫画:Spyros Theocharis作、 Chrysa Sakels, Ioanna Athanasopoulou 作画『Basil Basileus』Vol1~4

Byzantine Tale プロジェクトの二作目。毎年一作づつ刊行されているビザンツ帝国最盛期のバシレイオス二世を描いたギリシア人の漫画です。絵柄はおおむねフランス漫画のバンドデシネだといえるため、馴染のない日本人読者には読みずらい印象を受ける方もいるかも知れません(ただしバンドデシネも最近はいろいろなものがあり、日本の漫画の影響を受けているものもあるようです)。2021年から毎年一話ずつ刊行…

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最近読んだギリシア関係の書籍・映画など

ここ四半期程、継続的にギリシア関連本を読みました。 ①書籍『ギリシャ文化史―古代・ビザンティン・現代』(1989年、 ‎ 而立書房、ヨルゴス・D. フルムジアーディス 著, 谷口 勇 訳) たまたま検索にひっかかったので読んだものです。予想外に有用でした。これを読みギリシャ文学通史本を探しはじめることになりました。アマゾンレビューはこちら ②書籍『現代ギリシアの言語と文学』(1987年/…

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1453年コンスタンティノープル陥落を描いた3つのアルメニア人の詩作品『ポリスの哀歌』を読む

梅田良忠「ポリスの哀歌--君府陥落に関する中世アルメニア史料として」(『関西学院史学』 7号, pp5-34, 1964年8月)という論説があるのを知りました。同時代人の直接の反応をまとまった形で読んだことがなかったので取り寄せて読んでみました。 コンスタンティノープル陥落事件に関するアルメニア人の詩作品の紹介論説かと思っていましたが、翻訳でした。しかも抄訳ではなく全訳。3本も掲載されています…

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ジュディス・ヘリン著『Ravenna: Capital of Empire, Crucible of Europe』(2020年)の目次(節のタイトルも含む)

今月出版された、日本語訳『ラヴェンナ ヨーロッパを生んだ帝都の歴史』の原著である 、ジュディス・ヘリン著『Ravenna: Capital of Empire, Crucible of Europe』(ペンギンブックス版2021年/初版プリンストン大学出版2020年)の目次です。 本書は9部で序章と結語章含んで全39章ですが、章は更に節に分かれており、全部で150節あります。各章は、政治史/主…

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日本語訳『アレクシアス』/『歴史学の慰め』/漫画『アンナ・コムネナ①』の販売促進について考える

※お断り:私は出版社や販促関連会社とは何も関わりはありません。記事の内容はたんなる素人談義の範囲です。 以下の三つの情報が、この記事の切っ掛けです。 1.1/4日  書店品切れツイート(こちら) 日付の記憶が不明瞭だが、1/6日頃、主要書店のサイトをチェックしたところ、品切れとなっていた。その後本日に至るまで増刷情報なし。2.メロンブックスに在庫がある、との著者のツイート(こちら) メロンブ…

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最近読んだビザンツ関連書籍・映画など(2021年4-9月)

この半年で読んだビザンツ関連の書籍です。ほとんどアマゾンレビューに感想を書いているものです。 1.『ビザンツ交流と共生の千年帝国』 ビザンツの地域史です。(レビューはこちら) 2.『モレアの夢』 ペロポネソス半島の第四回十字軍時代関連の史跡旅行記。前回ブログ記事でも所感を書いています。(レビューはこちら) 3.地中海世界の中世史 6-16世紀の千年間の地中海通史です。(レビューはこちら) …

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ヴィルアルドゥアン家三代がモレアに見た夢 -相野洋三著『モレアの夢』-

『アレクシアス』翻訳者相野洋三氏の歴史紀行『モレアの夢』の紹介です。アマゾンレビューにも感想・紹介を記載していますが(こちら)、ここでは一般的な紹介には向かない感想をメインに本書の紹介をしたいと思います。 本書は十字軍時代のペロポネソス半島史を追いかけた旅行記です。十字軍時代のペロポネソス史を学ぶよい糸口になるのではないかと考え読んでみました。十字軍時代のビザンツ史は、旧ビザンツ帝国諸国である…

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中世ブルガリア歴史映画『ツァール・イヴァン・シシュマン』 

※この2年間ほど、コメント欄が書き込み不可となっていました。ステマ防止のための設定を誤っていたためです。本日復旧しました。 ブルガリア第二帝国最後の皇帝イヴァン・シシュマンを描いた作品です。1969年製作。紹介・感想はこちら。 本日「「オタク」になりたい若者たち。倍速でも映画やドラマの「本数をこなす」理由 生存戦略としての倍速試聴」という記事を読みました。この記事は、私がやっている歴史映画紹…

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